●取り組みの概要
- ◆認知症買い物セーフティーネットとは?
-
認知症になると、「1日に何度も同じものを買う」「財布の中からどのお金を出していいのか分からない」「レジで支払っている間にいなくなってしまった」など様々な買い物トラブルが発生するため、いろいろと困りごとが出てきます。
買い物は毎日の生活に密着している事柄なので、認知症の介護家族の多くが、なんらかの困った経験を持っています。しかも一人で買い物に行ける初期の頃から、重度になって家族が同伴して出かけるようになっても発生します。
お店や地域の皆さんに、認知症になると"買い物トラブルが発生しやすい"ことを「知ってもらいたい」「理解してもらいたい」「できることなら協力して欲しいという介護家族の声を元に、認知症の人を地域で見守る支援のネットワークを作っていこう!!と東海市をモデルとして"認知症買い物セーフティーネット"の取り組みが始まりました。
お互いが理解して協力し合える目印として、買い物安心マークをつくりました。
あちこちどこのお店でも安心マークが貼ってある地域づくりを目指して、冊子やDVD を活用した勉強会を通して、認知症の理解を地域に広げています。(サポーター養成講座)
買い物という身近なツールを活用した地域のネットワークづくりは、どこの市町村においても活用できる取り組みでもあります。
また買い物セーフティーネットは、認知症が進行した方の徘徊ネットワークとしても機能することができます。
買い物を通して、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいます。
- ◆概要
-
日常生活に欠かせない"買い物"を通して、買い物安心マークを普及することにより地域の中で認知症の人と家族を見守る支援のネットワークをつくろうという取り組みです。●きっかけは介護中のスタッフの声
家族の会と連携しながらの活動のため、NPOのスタッフは介護経験者も多くいますが、スタッフ会議の中で、「押し入れにいっぱいになった化粧品の山でおかしいと気づいた」「目を離すとすぐにどこかに行ってしまうので、一緒に買い物していてもヒヤヒヤだ」「店員さんが声をかけてくれて助かった」という買い物トラブルの話から、「認知症になるとこんなことが起きることをもっとみんなに知ってもらいたい」「何か目印があるといいのに」という声が出たことがきっかけになり、お店や地域の人に、
「1.認知症になると買い物トラブルが生じやすい」
ことを知ってもらう
「2.それを理解して接して欲しい、協力して欲しい」
ということを伝え、地域で認知症の人を見守るシステムを作ろうという取り組みが始まりました。
その方法として、
◇買い物トラブルに対する知識や理解を得るための「DVD・冊子」を作成し、認知症の勉強会や講演会などを通してお店や地域の人へ配布する。
認知症を理解し取り組みに賛同し協力してもらえるお店には、お互いの目印として「買い物安心マーク」を張ってもらい、マークが張ってあるお店を増やし、どこでも安心マークが張ってある地域づくりへの取り組みを通して、地域の中に「認知症買い物セーフティーネット」の機能を構築していきます。
- ◆取り組みの流れ
-
◆「買い物部会」の発足(NPO法人内)
介護経験のある人などに呼び掛け、冊子・DVD作成・啓発のための学習会などに携わってもらえるボランティアを募集し「買い物部会」を組織しました。
◆東海市に「買い物セ―フティーネット」の提案と協力の依頼
市民協働課・保健福祉課・商工労政課・社会福祉協議会との支援連携のもとで取り組みを実施していくことを了解し合いました。
◆実態調査の実施
認知症の人と家族の会愛知県支部にアンケート調査を依頼し、買い物の実態調査を行いました。
◆「実行委員会」の発足
コミュニテイ・老人会・家族会等関係者が集まり、地域の中で取り組みを進めて行く核となる「実行委員会」を発足しました。
◆「意見交換会」の発足
大型スーパー・商工会議所・家族など実際に買い物に携わる人どうしが情報交換する場として「意見交換会」を発足しました。
◆買い物安心マークの公募
目印となるマークを新聞・市の広報・ホームページなど公募にて募集しました。
採用作品には5万円の副賞◆買い物安心マークの決定
学識経験者・市長・マスコミ関係者等にマーク選考委員をお願いし、選考委員会にてマークを選考決定しました。
◆マークの発表および認知症講演会の開催
マークの表彰式を行い、認知症のことを知ってもらうための講演会を開催して、地域の皆さんに取り組みをお知らせしました。この講演会は認知症サポーター養成講座として実施し、オレンジリングの普及も合わせて行いました。
●表彰式
兵庫県の小柴さん(プロデザイナー)の作品が選考されました。
●買い物安心マーク(愛称募集中)

●講演会の様子

講演会の様子

会場いっぱいの人に熱気ムンムン◆啓発用マンガ冊子作成
子どもたちにも分かりやすいように前ページマンガで作っています。
●マンガで学ぼう認知症(買い物編)

◆DVDの制作
家族の生の声を収録しています。
●認知症買い物セーフティーネット「家族の声から」

◆第三者委員会の設置
取組みに対して客観的視点からの助言や意思をいただくために第三者委員会を設置しました。◆キャラバンメイト養成講座開催
東海市主催でキャラバンメイトを養成しサポーター養成講座とあわせて取組みをしています。
◆出前講座の開催
老人会、コミュニティー、学校店舗など各地で冊子やDVDを活用して認知症のことを伝えています。◆マンガで学ぼう認知症(買い物編)外国語バージョンの作成
●英語バージョン ●ポルトガル語バージョン 

●中国語バージョン ●韓国語バージョン 

●その他の概要
◆町づくりキャンペーン2009受賞
◇選考理由
「認知症でもだいじょうぶ」町づくりキャンペーンサイトへ
◇報告資料
・報告用スライド
・概要
・地域の紹介
・活動の内容
・活動の成果と今後の展望◆新聞への掲載







